2025年7月6日、静岡県浜松市で発生したガールズバー店員2名刺殺事件。
夜の街で起きたこの凄惨な事件は、ひとりの男の“執着”と“暴走”によって、若い命が無残に絶たれるという、極めて悲しい結果となりました。
なぜ防げなかったのか
どうすれば防げたのか
【犯行に至るまでの経緯】
容疑者の男は、軍用でも使用されるククリナイフを両手に持ち、店に侵入。
店内で1人目の被害者を刺したのち、逃げ出した2人目の被害者を追いかけ、屋外で刺殺しました。
警察の調べでは、容疑者は被害者2人のLINEのやり取りを閲覧し、それに激高した末の犯行だったとされています。
閲覧方法は明確ではありませんが、事件の数日前から容疑者と行動を共にしていた被害者がいたとされており、その間にスマホを操作された可能性も高いと見られています。
また、別の女性から「被害者の女性を助けてほしい」との通報が寄せられていた事実もあります。
つまり、被害者はすでに脅され、監禁され、心身ともに支配された状態だったのかもしれません。
【犯人の異常性】
これらの行動は、計画的かつ異常なまでの執着性・凶暴性を示しており、単なる逆上や衝動では済まされない深刻な人格的リスクを感じさせます。
【高すぎる自己防衛のハードル】
では、店舗や被害者側に自衛の手段はなかったのでしょうか。
もちろん、警察への相談や出禁対応といった措置は考えられたかもしれません。
しかし、今回のような感情が暴走した危険人物に対しては、「理屈」や「制度」では止めきれない壁があります。
「後がない」と思い込むと、一般的な手段では抑止力になり得ないこともあるのです。
夜職の現場では、「仕事だから仕方ない」「相談するほどではない」といった空気が蔓延しがちで、異常な状況が常態化してしまうリスクがあります。
【危険犯から命を守るために】
私たちPOB危機管理が現場で対応してきた中でも、今回と似たような構図は決して珍しくありません。
悲劇を防ぐためには、日常的な危機管理と、「まさか」と感じた時に行動できる仕組みが必要です。
以下の4点は、命を守るために必須のポイントです。
1.危険客の記録と共有
客の中に「何か違和感がある」「危ない」と感じた人物がいたら、店舗全体で情報を共有し、出禁・通報の準備を。
2.店舗とスタッフ間の信頼関係の構築
スタッフが「困っている」「怖い」と感じた時に、すぐに相談できる空気・仕組みを日常的に築くこと。
3.警察・専門機関との連携
「おかしい」と思った段階で、すぐに警察や防犯の専門家に相談。時間との勝負になるケースも多くあります。
4.プロによるボディーガード対応
最悪の被害を未然に防ぐには、危険人物と対峙できる専門職(ボディーガード)の活用も重要です。
【最後に】
私たちPOB危機管理株式会社は、この4つの要諦を基盤に、日々多くの依頼者を守る現場に立っています。
そして、いざとなればあなたの身を守る盾”ボディーガード”を即時派遣することができます。
「もし、今回のような相談が私たちに届いていれば、絶対にこんなことにはさせなかった――」
その悔しさと使命感を胸に、これからも現場の命を守る仕事に誇りを持って取り組みます。
被害に遭われたお二人のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
そして、このような事件が起きない社会づくりに向けて、POB危機管理株式会社の存在を一人でも多くの方に知っていただけるよう精進してまいります。