世の中ではストーカーによる残忍な事件が続いています。
なぜ、このようなストーカー事件は未然に防ぐことが出来なかったのでしょうか?
当社では様々なストーカー対策案件依頼に携わってきました。
今回は、速やかな相談でストーカー被害を最小限にできた相談事例をご紹介します。
ストーカー「勘違い男」発生事案
女性Aさんは、関連業者の男性K氏から「仕事の件で話しがある」との電話を受け、20時に某有名ホテルのレストランで会う約束をした。
しかし、1時間近く待ってもK氏は現れず、連絡もなかった為、AさんからK氏に「来られないので帰ります」と電話で伝えたところ、K氏からは「俺とデートするのならもう少し待てよ」と言われ、女性は呆れてレストランを出て帰宅。
その夜、5、6分おきに深夜までひっきりなしにK氏から電話がかかってきたものの、無視していた。
すると、外出するのも怖くなるような「脅しのメール」が、夜間に頻繁に送られてくるようになる。
K氏が関連業者の男性だったため、上司にも相談できず、女性は当社に相談。
当社の対応
手順①: | K氏の番号を着信拒否に設定。 |
手順②: | Aさんに、メールで「電話やメールを止めて欲しい」旨、K氏に伝えるよう指示。 メールの送受信履歴と内容、電話の着信履歴等、K氏との全てのやり取りを記録に残すことを徹底。 |
手順③: | それでもK氏は異なる番号を使い、執拗に電話をかけてきた為、Aさんに代わり当社社員が電話に応対 脅し口調のK氏に屈することなく、以後Aさんにつきまとわないよう厳重に忠告。 |
手順④: | 万一に備え、K氏の身元確認、勤務先調査を行い、かつ、Aさんの外出時にはボディーガードを実施。 事なきを得る。 |
対応のポイント
- ストーカーに対して明確に「拒否の意思」を示し、「拒否行為」を証拠として記録しておくこと。
- 拒否する際は単独でストーカーに直接会うことは絶対にしないこと。直接会う場合は第三者の同行を伴い、できれば電話やメールと言った間接的な手段を使うこと。
- ストーカーのつきまとい等の迷惑行為を、詳細に記録しておくこと(いつ、どこで、誰が、何のために、何を、どのようにしたか)
最後に
ストーカー対策には明確な「拒否の意思表示」と詳細な「記録」が、非常に重要な意味を持ちます。
ただし、これらを1人で行うと判断を誤る可能性があり、危険も伴います。
事態の悪化を招かないためには「すぐに身近な人に相談すること」これが鉄則です。
おかしいと感じたら、POB(ピーオービー)危機管理株式会社へ、すぐ相談を。